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アンパンマン、ごめん

徒然なるままに
アンパンマンといえば、
馴染みの小児歯科で、ベッドの上にあったテレビでよくみていた。
 
小学生の頃、選挙カーがうるさすぎて
母に「あの車なんであんなうるさいの?
   アンパンマンのマーチかけたらええのに」
そんなことを言っていたが、今から思うと
本当に街アンパンマンのマーチが流れてもいいように思う。
 
1919年生まれである。東京に生まれ、上海や高知に住んだ経験も持つ。
 
1919年生まれということは、戦争を体験している。
1941年に帝国陸軍に入隊した。最終階級は
陸軍軍曹。
 
終戦後、クズ拾い会社や新聞社などをやり、
漫画家にたどり着いたのだが、
例のアンパンマンは、初めは絵本である。
 
僕がどこに衝撃を感じたのかという話だが、
アンパンマンに込められたと思われる
やなせさんの気持ちである。
 
戦時中にやなせさんは、正義という言葉が
どれほど信用できないものか痛感したそう。
 
僕は戦争経験者ではないが、
戦争経験者である祖父の話や
はだしのゲンなどからは、
正義という言葉が信用ならない
という気持ちはわからなくもない気がする。
 
正義というのは理想的なものだと思う。
が、果たして、自分が限界の時に
正義を果たせるだろうか。
 
もちろん人間としては、余裕がない時こそ
正義が大切であり、
正義を果たせる強い人もいるだろう。
だが、実際に余裕がない時に
正義を貫ける人がどれほどいるだろうか。
 
僕は寛容になりたい、大きい人になりたい
そんな気持ちでいるが、
実際今、
精神的に追い込まれる局面に囲まれていて
精神的な余裕がない。
 
するとどうだろうか。
余裕がない時こそ寛容になるべきなのだが、
自分でも驚くほど人のことを悪く捉えてしまう。
 
僕の軟弱性だったり、実際に人が悪かったり
色々あるんだろうが、
結局、寛容ではないし何よりバランスが悪い。
 
 
豊かな現代でさえそうなのだ。
それは戦時中戦後の貧困、大量の死、殺人
そんな環境下では、
正義が揺らぐのも無理もない。
 
 
だが、ヒーローは決まって「正義」を
口にするのだが、
飢えに苦しむ人間に具体的に
助けの手を伸ばすことはない。
 
やなせさんは、そんなヒーローへの
アンチテーゼを持ったそうだ。
 
そして、やなせさんは
「人生で一番辛いことは食べられないこと」
と考えていたらしい。
 
僕の祖父も食べられない辛さを
よく語ってくれた。
今の僕が肥満であることがなんとなく
申し訳ないような幸せなような。
 
祖父は、
「戦争以外の理不尽はなんとかなる。
 戦争だけはどうにもできない。」
 
と言っていた記憶もある。
 
水木しげるさんの自伝にも
食に関することは多く書かれていた。
 
そんな大切な食料を、困っている人に
届けるヒーロー。
 
そう、アンパンマンである。
 
正義の味方たるもの、
まずは飢えを助けることからなのだ。
 
これこそやなせさんの中の究極の正義だろう。
 
 
そしてアンパンマン
・顔を人に与えると力が半減する
・自分は食事しない(食物連鎖から抜ける)
・弱点も多い
 
しかし困っている人を放っておくことはない。
敵から逃げることもない。
 
自己犠牲。
 
なんという男、というより漢。
そもそもアンパンマンに性別があるかは
定かではないが、正義はあるようだ。
 
驚くのはこれだけではない。
 
 
 
 
これがなんと、
一説によると、海軍特攻隊だった
弟さんに向けての歌だという説がある。
この説は一応否定されているのだが
影響は否めないと感じている。
 
これをyoutubeで観て、
今まで替え歌とかして、
 
アンパンマン、ごめん
 
となったのだ。
 
 
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも

何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ微笑んで。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも。

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!

忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までも

そうだ!恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為
 
 
僕はこのことを知った以上、
今の世界に感謝を感じ、
幸せに生きていこうと思う。
 
そして、抽象と具体、
そのどちらもの正義を目指したい。